相続人と直接話したくありません。弁護士に間に入ってもらえますか?
- 誠 大石

- 2025年7月22日
- 読了時間: 4分
更新日:4月17日
相続人と直接話したくないとき、弁護士に間に入ってもらえるのか
相続の話し合いは、法律の問題であると同時に、家族関係の問題でもあります。もともと関係が悪い相手、感情的になりやすい相手、高圧的で話し合いにならない相手がいると、遺産分割の中身以前に「会いたくない」「連絡したくない」という状態になることがあります。こうしたときに無理をして直接やり取りを続けると、話がまとまるどころか、余計にこじれてしまうことも少なくありません。そこで気になるのが、弁護士に間に入ってもらえるのか、という点です。
結論:相続人と直接話したくないなら、弁護士に間に入ってもらうことは可能
結論からいえば、相続人と直接話したくないなら、弁護士に間に入ってもらうことは可能です。しかも、これは特別なことではありません。相続で大切なのは、無理に当事者同士でぶつかることではなく、止まった相続をどう終わらせるかです。本人同士で話すほど感情的になる、怖くて本音を言えない、会うたびに話が壊れるという状況なら、むしろ早めに弁護士を窓口にした方が現実的です。
なぜ弁護士に間に入ってもらう意味があるのか
相続が進まなくなる理由は、財産が複雑だからとは限りません。多くは、人間関係や感情の対立です。相手の言い方が強い、責められる、過去の不満をぶつけられる、話をすり替えられる。こうした状況では、どれだけ正しいことを言っても、当事者同士では整理できません。
弁護士が間に入ると、連絡の窓口が本人から代理人へ変わります。すると、相手と直接やり取りをしなくて済むだけでなく、話し合いのテーマも整理しやすくなります。感情の押し引きではなく、何が争点で、どこを決めれば前に進むのかが見えやすくなるからです。相続で必要なのは、相手を言い負かすことではなく、相続に区切りをつけることです。そのための土台を作るのが、弁護士が間に入る大きな意味です。
よくある誤解
よくあるのは、「弁護士を入れたら、すぐ裁判になるのではないか」という不安です。しかし実際には、最初から裁判にするとは限りません。まずは弁護士が窓口となって交渉し、話し合いで終われるならそれが一番です。本人同士では無理でも、代理人を通すとまとまることは珍しくありません。
また、「まだそこまで大げさにしたくない」と思う人もいますが、直接話したくないほどしんどい関係なら、すでに家族内だけで進める限界に来ていることがあります。我慢して続けることが、必ずしも穏当な方法とは限りません。
実務での注意点
弁護士に相談するときは、相続人関係、遺産の内容、これまでのやり取り、相手と直接話したくない理由を整理して伝えるとスムーズです。LINE、メール、手紙などが残っていれば、それも大事な資料になります。弁護士は、交渉で進めるのか、家庭裁判所の遺産分割調停へ進むのかを見立てながら、今後の段取りを組み立てます。
もし相手がまったく話し合いに応じないなら、遺産分割調停を利用することになります。調停では、調停委員が間に入り、当事者同士が直接ぶつかる負担を減らしながら進められます。つまり、弁護士に間に入ってもらうことは、単に連絡役を頼むことではなく、相続を終わらせるための進め方そのものを変えることです。
士業としての支援内容
相続には、司法書士、税理士、行政書士など、それぞれ必要な専門家がいます。ただ、相続人との直接交渉や、家庭裁判所での手続の代理という点では、弁護士の役割が中心になります。登記や税務の問題とは別に、「相手と直接話したくない」「話すと止まる」という段階に入っているなら、それは弁護士が力を発揮する場面です。
まとめ
相続人と直接話したくないなら、弁護士に間に入ってもらうことは十分に可能ですし、むしろ自然な対応です。相続は、手続で進むように見えて、人と感情で止まることがあります。直接やり取りを続けるほど苦しくなるなら、無理に抱え込む必要はありません。弁護士を窓口にして、交渉で進めるのか、調停へ移すのかを整理し、止まった相続に区切りをつけることが大切です。相続で本当に必要なのは、相手に勝つことではなく、自分がこれ以上消耗せずに終わらせることです。
以上、相続人と直接話したくありません。弁護士に間に入ってもらえますか?でした。
『止まった相続を終わらせる弁護士』大石誠
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【追記】
税理士・司法書士・行政書士の先生に依頼したのに、相続が止まったままではありませんか?
手続は進んでも話し合いが進まない。相続が止まるのには理由があります。
「止まった相続を終わらせる」という考え方はこちらにも掲載しました。




