湘南・鎌倉で進めるおふたりさまの終活|遺言と後見契約の3つのポイント
- 誠 大石
- 3月16日
- 読了時間: 7分
湘南・鎌倉で考える、おふたりさまのための終活とは?
最近、湘南・鎌倉エリアでも「おふたりさま」と呼ばれる、お子さんのいないご夫婦が老後について真剣に考え始めるケースが増えています。
ご夫婦のどちらかに何かあったとき、「残されたパートナーの生活はどうなるんだろう?」「財産のこと、医療のこと、誰に任せればいいの?」そんな不安の声も多く聞かれます。
「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、予期せぬ病気や事故、認知症などが起きたとき、しっかり備えているかどうかで将来の安心感が大きく変わってきます。
湘南・鎌倉で進めるおふたりさまの終活|遺言と後見契約の3つのポイント
この記事では、横浜の弁護士の視点から、おふたりさまが湘南・鎌倉で終活を進める際に特に大切な「遺言書」「任意後見契約」「財産管理」の3つのポイントについて、わかりやすく解説していきます。
「今はまだ早いかも」と思っている方こそ、ぜひご一読ください。
湘南・鎌倉での「おふたりさま終活」3つの重要ポイント
ポイント① 遺言書で「もしも」のときに備える
おふたりさまの場合、「どちらかが先に亡くなったら、財産は自動的に配偶者へ行く」と思っている方が多いのですが、実はそうとは限りません。
お子さんがいないご夫婦の場合、亡くなった方の兄弟姉妹や甥・姪に相続権が発生する可能性があり、配偶者だけで財産を相続できないケースがあるのです。
たとえば、湘南にお住まいの70代ご夫婦。
子どもがいないため、「夫に何かあったら私が自然に財産を受け継げる」と奥様は考えていました。
しかし、夫が急逝した後、夫の妹が「法定相続人」として遺産分割を求めてきたのです。結果として、想定外のトラブルになり、奥様は住み慣れた家を手放すことに…。
こうした事態を避けるには、生前に遺言書を作成しておくことが非常に重要です。とくに法的に有効な「公正証書遺言」であれば、内容のトラブルが起きにくく、残されたパートナーをしっかり守ることができます。
遺言書には、配偶者にすべての財産を遺す旨を明記し、誰がどの財産を受け取るか、執行する人は誰かなども指定しておくとより安心です。
湘南・鎌倉エリアでは、シニア向けに遺言書作成のサポートを行う弁護士や専門家も多く、「元気なうちに備える」ことがスタンダードになりつつあります。
ポイント② 任意後見契約で判断力が低下した後を守る
終活というと「死後のこと」ばかり考えがちですが、実は生きている間の“もしも”への備えもとても大切です。
特に高齢になると心配なのが、認知症などで判断力が落ちたときに、誰が財産管理や医療の意思決定をするのか?という問題です。
たとえば、鎌倉市内に暮らす60代ご夫婦。
お子さんはいないものの、共働きで順調に老後資金を蓄えていました。ところが、奥様が軽度の認知症と診断され、次第に銀行の手続きや日常の契約が難しくなってしまいます。夫が代理で手続きをしようとしたところ、「本人の意思確認ができないと受け付けられません」と言われ、生活に大きな支障が…。
こうした事態を防ぐために有効なのが、「任意後見契約」です。
これは、自分の判断能力が低下したときに備え、信頼できる人(たとえば配偶者や弁護士など)に事前に後見人になってもらう契約です。元気なうちに契約を公証役場で結んでおくことで、いざというときにスムーズにサポートが始められます。
「誰に頼むべきか迷う」という方には、弁護士や専門家を後見人に指定する方法もあります。湘南・鎌倉エリアでは、おふたりさまのニーズに応じた柔軟な後見契約プランを提案している専門家も多く、安心して相談できます。
ポイント③ 財産管理と医療・介護の意思表示の整理
終活で意外と見落とされがちなのが、日常的な財産管理や、医療・介護について「自分の希望をどう伝えるか」という部分です。
遺言や後見契約だけではカバーしきれない、“細かな希望”や“生活に密着した判断”を、どう整理しておくかが大切になります。
たとえば、湘南エリアの70代男性は、将来の入院や介護が必要になったとき「延命治療は望まない」「ペットは信頼できる知人に託したい」と考えていました。
しかし、それを文書にして残していなかったため、実際に入院が必要になった際、医療機関や親族との間で対応に時間がかかってしまったそうです。
こうした事態を防ぐためには、次のような準備が有効です:
エンディングノート:希望する医療、介護、葬儀の方法、連絡先などを記録
死後事務委任契約:葬儀や家財処分、各種解約手続きなどを信頼できる第三者に委ねる契約
財産管理契約:日常的な支払いや通帳管理を代行してもらう契約
これらを任意後見契約とセットで整備することで、意思表示の一貫性が保たれ、安心感が格段に増します。
湘南・鎌倉で老後を自分らしく過ごすためには、「もしもの時」の意思がしっかり反映されるよう、法的手続き+気持ちの整理の両方をバランスよく整えておくことがポイントです。
鎌倉・湘南での終活、こんなケースに注意!
終活の準備を進めていても、「もう少し早く動いていれば…」と後悔されるケースは少なくありません。特におふたりさまの場合、身近に相談できる家族が限られているため、ちょっとした油断が大きなトラブルに発展することがあります。
ある鎌倉市内のご夫婦は、終活について漠然と話し合ってはいたものの、「手続きはまた今度」と後回しにしていました。
ところが、ご主人が急に脳梗塞で倒れ、判断力を失ってしまったことで、銀行口座の凍結、医療判断、施設入所など、すべての手続きが奥様ひとりでは対応できず、弁護士のサポートが急遽必要になったのです。
このような事態を避けるには、「元気な今こそ」が最大のチャンスです。
準備を始めるタイミングは、70代になってからではなく、60代前半、できれば50代後半から動き始めるのが理想的。とくに鎌倉・湘南エリアのように高齢化が進み、医療・福祉サービスも多様化している地域では、早めの準備がトラブル予防と生活の質の維持につながります。
湘南・鎌倉で進める終活のメリット
湘南・鎌倉エリアで終活を進める最大のメリットは、地域に根ざした専門家やサービスが豊富に揃っていることです。
相続や後見制度に詳しい弁護士、司法書士、行政書士が多く、相談から手続きまでワンストップで対応できる体制が整っています。
また、このエリアはシニア世代が多く住む地域でもあり、終活に関心を持つ人が非常に多いのも特徴です。そのため、遺言書作成講座やエンディングノートの書き方セミナーなど、地域主催のイベントも充実しています。
さらに、湘南・鎌倉は自然豊かで落ち着いた暮らしができる場所。
「最期まで自分らしく生きたい」と願う人にとって、終活は前向きな人生設計の一部として受け入れられやすい風土があります。
早めに準備を進めることで、「安心」と「納得」の老後が見えてくる――それが湘南・鎌倉ならではの終活スタイルです。
まとめ|湘南・鎌倉のおふたりさまが今できる備えとは
おふたりさまの終活は、「もしも」のときに大切なパートナーを守るための愛情ある準備です。湘南・鎌倉という落ち着いた環境の中で、遺言書の作成、任意後見契約、そして医療や財産管理の意思表示を整えておくことで、将来への不安をぐっと減らすことができます。
特にお子さんがいないご夫婦の場合、何か起きたときに“誰が何をどうするのか”を決めておくことが非常に重要です。「まだ元気だから…」と思わず、元気な今こそが行動のタイミング。
湘南・鎌倉で、おふたりらしい穏やかな老後を迎えるために。できることから少しずつ、終活を始めてみませんか?
横浜の弁護士に相談するメリットとお問い合わせ情報
終活に関する手続きは、法的な知識が求められる場面も多いため、専門家である弁護士に相談することで安心して進めることができます。特に当事務所(横浜)は、湘南・鎌倉エリアのおふたりさまの終活支援に力を入れており、出張相談やオンライン対応も可能です。
「遺言書を作りたい」「任意後見ってどうやるの?」「何から始めればいい?」といった素朴な疑問でも構いません。初回のご相談は無料で承っていますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
弁護士 大石誠
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