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横浜で始める安心の退職準備 相続と終活のすすめ

執筆者の写真: 誠 大石誠 大石

更新日:2024年11月7日

今回は、これから退職を迎える60代の皆さまに向けて、相続と終活の重要性について解説します

「横浜で始める安心の退職準備 相続と終活のすすめ」です。


1,なぜ今、相続と終活の準備が必要なのか


退職を控えた皆さまにとって、相続と終活の準備は避けて通れない重要な課題です。

特に横浜のような都市部では、不動産価値が高く、相続税の問題が深刻化しやすい傾向にあります。

統計によると、日本人の平均寿命は、男性81歳、女性87歳となっています。

退職後も20年以上の人生が待っています。この貴重な時間を有意義に過ごすためにも、今のうちから準備を始めることが大切です。


2,横浜市の相続事情


横浜市は、地価の高い地域が多く、相続税の基礎控除額を超えるケースが珍しくありません。例えば、中区、西区、神奈川区の一戸建ては、簡単に数千万円の評価額になることも。

また、7月1日に国税庁が公表した令和6年分の路線価では、神奈川県の地価は3年連続で上昇しています。上昇率では、二俣川駅周辺なども上位です。

また、横浜市の高齢化率は年々上昇しており、2024年には約25%となりました。


3,退職前に押さえるべき相続のポイント


(1) 財産の把握と評価

まずは、ご自身の財産を正確に把握することから始めましょう。

不動産、預貯金、株式、生命保険など、すべての資産を洗い出します。特に不動産の評価は専門家に相談するのがおすすめです。


(2) 相続税の試算

相続税の基礎控除額は「3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数」です。

これを超える場合、相続税が発生する可能性があります。

早めに試算を行い、対策を考えましょう。


(3) 遺言書の作成

遺言書は、あなたの意思を明確に伝える重要な手段です。

特に複雑な家族関係がある場合や、事業承継を考えている場合は必須です。公正証書遺言がおすすめです。


・再婚しており、前妻のお子さんがいる

・お子様のいない、いわゆる「おふたりさま」

・障がいを抱えたお子さんがいる

・同居家族と生活している不動産(自宅)だけが遺産であり、預貯金はほとんど残っていない

こういったケースでは、遺言書の作成が特に重要です。


4,終活で考えるべきこと


(1) エンディングノートの作成

医療や介護の希望、葬儀の方法、財産の分配など、自分の最期に関する希望を記録しておくことは、残された家族への大切な贈り物になります。


(2) 任意後見制度の利用

認知症になった場合に備えて、信頼できる人に財産管理や身上監護を任せる制度です。早めに検討しておくことをおすすめします。


(3) 葬儀・墓園などの選定

横浜市には、多くの墓地や葬儀場があります。事前に希望を伝えておくことで、家族の負担を軽減できます。


(4) 身元保証人や空き家の管理

「おひとりさま」や「おふたりさま」で、頼れる親族がいない場合、病院への入院、介護施設へ入所するにあたって、身元保証人を立てることができないという問題に直面します。

また、病院への入院、介護施設に入所をすると、これまでお住まいの自宅が空き家となってしまいます。この空き家の管理をどうするか、といった問題にも直面することとなります。


5,横浜市の相続・終活サポート体制


横浜市では、行政やNPO、民間企業が連携して、高齢者の相続・終活をサポートしています。公的サービスと専門家のアドバイスを上手に組み合わせることで、より充実した準備が可能になります。


6,専門家に相談するメリット


相続や終活の準備は、法律、税務、不動産など多岐にわたる知識が必要です。専門家に相談することで、以下のようなメリットがあります。

・最新の法改正情報の入手

・個別事情に応じた具体的なアドバイス

・将来のリスク回避

・家族間のトラブル防止

特に、相続税対策や遺言書作成などは、早めに専門家に相談することをおすすめします。


7,まとめ:今こそ行動を起こすとき


退職前の今こそ、相続と終活の準備を始めるベストタイミングです。早めの準備は、あなた自身の安心はもちろん、大切な家族の未来を守ることにもつながります。

横浜市在住の60代の皆さま、ぜひこの機会に一緒に考えてみませんか。

些細な疑問でも構いません。お気軽にお問い合わせください。


弁護士 大石誠

横浜市中区日本大通17番地JPR横浜日本大通ビル10階

横浜平和法律事務所

電話:045-663-2294



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