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執筆者の写真誠 大石

相続手続きを弁護士に依頼するメリット

更新日:7月22日

相続手続きは複雑で時間がかかる作業です。 特に、不動産、預貯金、株式の相続手続きには多くの注意点があります。 弁護士に相続手続きを依頼することで、専門的なサポートを受けながらスムーズに手続きを進めることができます。 ここでは、相続手続きの内容と注意点、相続手続き代行でできること、そしてどのような人が弁護士のサポートを利用すると良いか、相続手続きを弁護士に依頼するメリットについて詳しく説明します。

【不動産、預貯金、株式の相続手続きの内容と注意点】


①不動産の相続手続き

不動産の相続手続きは、相続登記を行うことから始まります。相続登記とは、法務局に対して書類を提出し、不動産の名義を被相続人から相続人に変更する手続きです。

被相続人や相続人の戸籍謄本等はもちろん、遺言書や遺産分割協議書が必要になります。 また、遺産分割調停を経て遺産分割の内容を決めた場合には裁判所が作成する調停調書や審判書が必要となります。

相続した不動産を売却する場合でも、一度、故人(被相続人)から相続人への名義変更が必要です。

注意点:

  • 相続登記の義務化: 2024年から相続登記が義務化されたため、期限内に手続きを行わないと罰則が科される可能性があります。

  • 遺産分割協議書の作成: 相続人全員の合意が必要であり、意見がまとまらない場合は、家庭裁判所での遺産分割調停が必要になるなど、手続きが遅れることがあります。

②預貯金の相続手続き

預貯金の相続手続きは、金融機関(銀行の窓口)に対して書類を提出して、被相続人の口座を解約し、相続人に分配する手続きです。

被相続人や相続人の戸籍謄本等はもちろん、遺言書や遺産分割協議書が必要になります。また、遺産分割調停を経て遺産分割の内容を決めた場合には裁判所が作成する調停調書や審判書が必要となります。

注意点:

  • 凍結解除の手続き: 被相続人の死亡が確認されると、口座が凍結されるため、解除手続きが必要です。

  • 相続税の申告: 預貯金も相続財産に含まれるため、相続税の対象となります。申告期限は相続開始から10か月以内です。

③株式の相続手続き

株式の相続手続きは、証券会社に対して株式の名義変更を行う手続きです。

相続人の証券口座の開設、株式の移管といった手続が必要になります。また、相続した株式を売却する場合でも、一度、相続人が相続してから売却することになります。


注意点:

  • 名義変更の手続き: 株式の名義変更には時間がかかることがあり、迅速な対応が求められます。

  • 相続税の評価: 株式の評価額は相続税の計算に影響するため、正確な評価が必要です。

【相続手続き代行でできること】


弁護士に相続手続きを依頼することで、以下のようなサポートを受けることができます。


1、書類の準備と提出

相続手続きの専門家である弁護士は、必要な書類をすべて準備し、適切な機関に提出します。これにより、書類の不備や手続きの遅れを防ぐことができます。


2、相続人の調査と相続財産の調査

弁護士は、戸籍謄本や除籍謄本を取り寄せ、相続人の確定を行います。これにより、相続手続きがスムーズに進みます。

同時に、不動産、預貯金、有価証券などの金融資産などの相続財産の調査も行います。


3、遺産分割協議のサポート

弁護士は、相続人全員の意見をまとめ、遺産分割協議書の作成をサポートします。意見が対立する場合でも、弁護士が中立的な立場で調整を行う場合があります。


4、相続税の申告サポート

横浜市内、また依頼者の方のお近くの税理士さんと連携し、相続税申告に必要な資料の準備など、相続税の申告をサポートします。これにより、相続税の申告期限(10か月以内)を守ることができます。

相続した不動産を売却した場合、相続した株式を売却した場合には、確定申告も必要になりますが、確定申告のサポートも行います。


5、不動産の相続登記サポート

横浜市内、また依頼者の方のお近くの司法書士さんと連携し、相続登記に必要な資料の準備など、相続登記の申請をサポートします。これにより、登記手続きが迅速に行われます。


6、預貯金の解約・名義変更

金融機関との書類の往復や、必要書類の提出等を代行し、預貯金の解約や名義変更を代行します。これにより、相続人が金融機関とのやり取りを行う手間を省くことができます。


7、株式の名義変更

証券会社との書類の往復や、必要書類の提出等を代行し、株式の名義変更を代行します。これにより、相続手続きが円滑に進みます。

【どんな人が利用すると良いか】


弁護士に相続手続きを依頼することは、以下のような人に特におすすめです。


1、忙しい人

仕事や家庭の事情で時間が取れない人は、弁護士に相続手続きを依頼することで、手続きの負担を軽減できます。


2、法律の知識に不安がある人

相続手続きには法律の知識が必要です。弁護士に依頼することで、専門的なサポートを受けながら手続きを進めることができます。 3、複雑な相続問題を抱えている人

相続財産が多岐にわたる場合や、家族構成が複雑な場合は、弁護士に依頼することで、最適な解決策を提案してもらえます。 4、相続税の申告が必要な人

相続税の申告には評価額の計算や申告書の作成が必要です。弁護士が相続手続きを進めながら、相続税申告をする税理士さんと協力しながら、期限内の相続税申告をお手伝いすることができます。


5、不動産の相続登記・相続不動産の売却や処分が必要な人

不動産の相続登記は複雑な手続きです。弁護士に依頼することで、登記手続きが迅速かつ確実に行われます。

【まとめ】


相続手続きは複雑で時間がかかる作業ですが、弁護士に依頼することで専門的なサポートを受けながらスムーズに手続きを進めることができます。 不動産、預貯金、株式の相続手続きには多くの注意点がありますが、弁護士が代行することで安心して手続きを進めることができます。

忙しい人や法律の知識がない人、複雑な相続問題を抱えている人などは、ぜひ弁護士に相続手続きを依頼してみてください。

相続手続きについてのご相談やご質問がございましたら、ぜひお問い合わせください。 あなたの大切な財産と家族を守るために、全力でサポートいたします。


弁護士 大石誠

横浜市中区日本大通17JPR横浜日本大通ビル10階

横浜平和法律事務所(神奈川県弁護士会所属)

電話:045-663-2294



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