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遺言書の内容に不満がある場合、争うことはできる?相続トラブルを防ぐために知っておきたいポイント

  • 執筆者の写真: 誠 大石
    誠 大石
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

相続の場面では、「遺言書に納得できない」「自分だけ取り分が少ない」「内容が不公平に感じる」といった不満が生じることがあります。特に、親族間の関係性や生前の事情によって、遺言の内容が想定と大きく異なる場合、争いに発展するケースも少なくありません。 では、遺言書に書かれている内容に不満がある場合、法的に争うことはできるのでしょうか。本記事では、その可否や具体的な方法、注意点についてわかりやすく解説します。


一定の条件があれば遺言書を争うことは可能

結論から言うと、遺言書の内容に不満がある場合でも、一定の条件を満たせば争うことは可能です。ただし、単に「内容が気に入らない」という理由だけでは無効にはなりません。法律上の問題がある場合や、相続人に保障された最低限の取り分が侵害されている場合などに限り、法的な手続きを取ることができます。


遺言書を争う主な方法

遺言書を争う方法として代表的なものは「遺言無効の主張」と「遺留分侵害額請求」の2つです。


まず、遺言無効の主張とは、遺言書自体が法律上有効ではないと主張する方法です。例えば、遺言の方式が法律の要件を満たしていない場合や、遺言者が認知症などで判断能力を欠いていた場合などが該当します。また、第三者からの強い影響や不正があった場合も問題になることがあります。


もう一つが遺留分侵害額請求です。配偶者や子どもなど一定の相続人には、法律で「遺留分」と呼ばれる最低限の相続割合が保障されています。遺言によってこの遺留分が侵害されている場合、その不足分を金銭で請求することができます。


よくある誤解:遺言書があれば絶対に従わなければならない?

よくある誤解として、「遺言書がある以上、必ずその通りに従わなければならない」というものがあります。しかし実際には、遺言書があっても無効となる可能性や、遺留分の請求が認められるケースがあります。


ただし、遺言は原則として被相続人の意思を尊重する制度です。そのため、裁判所が簡単に無効と判断するわけではありません。客観的な証拠や法律上の根拠が重要になります。


実務での注意点:請求期限と証拠の確保

実務上特に注意したいのが、遺留分侵害額請求には期限があるという点です。相続開始と遺留分侵害を知った時から1年以内に請求しなければならず、期限を過ぎると権利が消滅します。


また、遺言無効を主張する場合には、医療記録や当時の状況を示す証拠などが重要になります。相続トラブルでは感情的な対立が起こりやすいため、早い段階で専門家に相談し、冷静に証拠を整理することが大切です。


士業としての支援内容

弁護士は、遺言書の内容確認や法的な有効性のチェック、遺留分の計算、相続人間の調整などをサポートすることができます。また、交渉や書面作成、必要に応じて他の専門家との連携も行い、円滑な相続手続きを支援します。相続問題は法律だけでなく感情面にも配慮が必要なため、第三者の専門家が関与することでトラブルの拡大を防げるケースも多くあります。


まとめ

遺言書の内容に不満がある場合でも、遺言無効の主張や遺留分侵害額請求など、法的に争う方法が存在します。ただし、単なる不満だけでは認められず、法律上の根拠や期限、証拠が重要になります。相続トラブルは時間が経つほど解決が難しくなることもあるため、疑問や不安がある場合は早めに専門家へ相談することをおすすめします。


弁護士 大石誠

横浜市中区日本大通17番地JPR横浜日本大通ビル10階 横浜平和法律事務所

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