今回は、忙しい毎日を送る40代の子育て世代の皆さまに向けて、親の相続と自分の将来設計について、わかりやすくお伝えします。
横浜の40代子育て世代必見!親の相続と自分の将来、今から備えるべきこと
1,なぜ40代から相続対策が必要なのか
「まだ早いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、40代は親の相続と自分の将来設計を同時に考えるべき重要な時期なのです。
統計によると、日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳。40代の方の親御さんは、多くが70代前後でしょう。相続の可能性が現実味を帯びてくる年齢です。
また、横浜市の高齢化率は2024年で約25%に達し、高齢化に伴い、相続や介護の問題は避けられません。
2,横浜市の相続事情
横浜市、特に中区、西区、神奈川区などの都心部では地価が高く、相続税の問題が深刻化しやすい傾向にあります。
例えば、
中区の平均的な一戸建て:5,000万円~1億円
西区のマンション:3,000万円~8,000万円
こういった不動産を相続すると、相続税の対象になる可能性が高くなります。
また中区や東急東横線沿線では借地権付きの建物である場合も散見されます。
3,親の相続に備えるべきこと
(1) 親の資産状況の把握
まずは、親の資産状況を把握することから始めましょう。デリケートな話題ですが、「将来のために」と切り出すのがコツです。
確認すべき項目:
不動産(自宅、投資用不動産など)
預貯金、株式、保険
負債(住宅ローンなど)
(2) 相続税の試算
基礎控除額(3,000万円 + 600万円×法定相続人の数)を超える場合、相続税がかかる可能性があります。簡易的な試算ツールもありますが、専門家に相談するのが確実です。
(3) 生前贈与の活用
年間110万円までの贈与は非課税です。計画的に行うことで、相続税の軽減につながります。
特に、相続時精算課税制度の改正により、暦年贈与よりも、相続時精算課税を利用した方が便利なケースも増えてくることが予想されます。
(4) 遺言書の作成サポート
親に遺言書の作成を勧めましょう。遺言書があれば、相続時のトラブルを防ぎやすくなります。
4,40代のうちに考えるべき自分の将来設計
(1) ライフプランの作成
子どもの教育費、老後の生活費、介護費用など、将来にかかる費用を試算し、計画を立てましょう。
(2) 保険の見直し
生命保険、医療保険、介護保険など、家族の状況に合わせた見直しが必要です。
(3) 資産形成の開始
投資信託やiDeCoなど、長期的な資産形成を始めるのに適した年代です。
(4) 自分の終活プラン
まだ先のことと思うかもしれませんが、エンディングノートの作成や、任意後見制度の検討も視野に入れましょう。
5,相続・資産管理の専門家に相談するメリット
弁護士や税理士などの専門家に相談することで、以下のようなメリットがあります。
最新の法律や税制の情報を得られる
個別の状況に応じたアドバイスが受けられる
将来のリスクを事前に把握できる
家族間のトラブルを未然に防げる
特に、相続税対策や資産管理は専門的な知識が必要です。早めの相談をおすすめします。
6,よくある質問(FAQ)
Q1: 親が認知症になった場合、どうすればいいですか?
成年後見制度の利用を検討しましょう。専門家に相談し、適切な対応を取ることが大切です。
また認知症による資産凍結の対策として、任意後見契約の活用、家族信託の活用がおすすめです。
Q2: 相続放棄はできますか?
可能です。ただし、相続開始を知ってから3ヶ月以内に家庭裁判所に申述する必要があります。
Q3: 生命保険は相続財産に含まれますか?
原則として含まれません。
詳細はこちらから。
7,まとめ:今から始める、安心の未来設計
40代の今こそ、親の相続と自分の将来について考え始めるベストタイミングです。早めの準備は、将来の大きな安心につながります。
忙しい毎日の中で、こういった準備をするのは大変かもしれません。でも、少しずつでも始めることが大切です。
横浜市在住の40代子育て世代の皆さま、これを機に一緒に考えてみませんか?
些細な疑問でも構いません。お子様連れでも大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
あなたとご家族の幸せな未来のために、私たちがサポートいたします。一緒に、安心できる将来を築いていきましょう。
弁護士 大石誠
横浜市中区日本大通17番地JPR横浜日本大通ビル10階
横浜平和法律事務所
電話:045-663-2294